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  2. あいあいネットの活動

目指すもの

世界も日本も悩みは「共通」―
そう気づいた時、新しい取り組みがはじまりました。

経済的な豊かさを求める中で私たちが手放したもの、
それは人と自然、人と人とがつながって暮らす私たちの居場所−コミュニティ
そのコミュニティの崩壊が危ぶまれているのは、実は日本だけではありません。
身近な自然が荒れていく、都会に出たら帰ってこない若者、元気のないマチやムラ…。
アジアやアフリカ、世界の各地に同じ悩みを抱えた人々がいます。
「同じ悩みを持った仲間同士、解決に向かって学びあい、刺激しあうこと」
これが、これからの新しい国際協力の形だと、私たちあいあいネットは考えます。


〜あいあいネットの名前の由来〜

団体名のあいあいネットは、「いりあい・よりあい・まなびあいネットワーク」を略したものです。「いりあい・よりあい・まなびあいネットワーク」は私たちの目指すもの、大切にしたいものを表すキーワードです。

いりあい・よりあいを手がかりにした地域づくり

いりあい(地域資源の共同管理)とよりあい(住民の自治)は、コミュニティを守りつくっていく「地域力」のカタチ。
いりあい・よりあいを手がかりにその土地に住む人自身が自分たちで考え、実践する地域づくり活動を応援しています。

経験交流や研修を通じたまなびあい

地域の現場に関わる人たち同士、国境、世代、職業などいろいろな壁を越えたまなびあいを通じて新しい力やアイディア、活力を生み出します。

コミュニティに関わる仲間とのつながり(ネットワーク)づくり

地域に関わる活動をする様々な人々の間での、ゆるやかなまなびあいのネットワークづくりをしています。それぞれの活動を伝え、まなびあうことで、夢や可能性が拓けてくると考えています。

活動の3つの柱

私たちは、次の3つの柱で活動を展開します。


(1)学びあいや研修を通じて地域に関わる

自分たちの地域をどのように見つめ直し、いまある資源を活用しながら、いかにして共同で地域の抱える問題解決を行っていくのか。 NPOや行政はどう関わるべきなのか、望ましい「協働」のあり方とは何なのか。 「グローバル化」の中で、世界各地の「地域」や「コミュニティ」は共通した悩みや課題を抱えています。
そうした現場に関わる人たち同士の直接の交流や、コミュニティ・ファシリテーターとしての学びの機会を生み出し、 具体的な変化に繋がる出会いと協働を創造します。

#1 日本とインドネシア他の山村を繋ぐ「いりあい交流」プロジェクト

#2 インドネシア・西部バリ国立公園での「協働関係構築」プロジェクト

#3 日本の「地域づくり」の現場を訪問し交流するJICA研修への協力

#4 その他、現場から学ぶ研修プログラム


(2)調査研究と情報蓄積・発信

住民が中心となる「コミュニティ開発」や「地域づくり」の実践が、いま日本を含む世界各地で広がっています。
「地域資源の共同管理」や「住民自治」、「NPOや地縁組織と行政・企業等との協働」といったキーワードをもとに、 各地の実践について調査研究し、日本語・英語・その他の言語で発信します。 実践者の立場に立った、具体的な事例をもとにした分析と発信に努めます。

#1 「いりあい」や「よりあい」、「Common Property Resource Management」に関する日本や世界の現状を紹介する。

#2 日本の地域づくりやNPO活動に関する事例を調査し、英語及びインドネシア語で発信していく。

#3 世界各地、特にインドネシアでのコミュニティ開発・地域づくりの事例を、英語および日本語で発信する。


(3)各地における「住民主体の地域づくり」のお手伝い

内外の各地で地域づくりに取り組む人たちとつながり、「コミュニティ・ファシリテーター」育成をはじめとした、「住民主体の地域づくり」のお手伝いを行ないます。
あいあいネットが活動を通じてご縁をもった地域で、人と人の繋がりを大切に、出来るところから協力を始めます。
また、日本のODA(政府開発援助)機関や、日本のNGO等が途上国の現場で行う「住民主体のコミュニティ開発」プロジェクト等へのコンサルティングも実施します。

活動紹介

<いりあい交流>

「入会の経験をもっとインドネシアに伝えてほしい!」インドネシアの友人の一言がきっかけとなり、2004年以来、インドネシアと日本の山村をつなぎ、学びあう活動を展開しています。
日本のムラに息づいてきた、地域資源の共同利用・管理の仕組みである「入会(いりあい)」。インドネシアをはじめ、アジアの村々にもよく似た仕組みがあり、暮らしと自治を支える基盤となってきました。
そうした各地の入会の経験に学び、現代的な意味でコミュニティを再生し、自治に活かしていくための試みです。
2007年からは、交流の拠点の一つである中スラウェシのトンプ村で、暮らしや儀礼・祭りに息づく、人と自然、人と人、人とカミさまの豊かなつながりを映像や文章等に記録し、学びあう活動を実施しています。


<西部バリ国立公園プロジェクト>

インドネシア・バリ島西部の西部バリ国立公園は、美しいビーチで有名な海辺から標高600メートルの山を含む多様な生態系を育くむ、広さ1万9千ヘクタールの自然保護地域です。
この国立公園周辺には6つの村があり、約3万人が農業や漁業、観光業に従事しながら暮らしています。近年、現金収入を増やして生活を向上させるため、国立公園や周辺の森に立ち入り、違法伐採や密猟に関わる人が増えており、国立公園では対応に苦慮しています。
あいあいネットでは、国立公園が周辺の住民と協働関係を構築し、共に自然を守りながら生計を向上させていける道を見つけることを目指して、2008年から活動を開始しています(JICA草の根技術協力プロジェクト)。
これまで公園職員を対象にコミュニティ・ファシリテーター育成研修を実施してきており、今では職員が村人とともに、自然保護や環境教育、エコツーリズム振興等の活動に取り組み始めています。


<地域に学ぶ研修事業>

コミュニティの課題の解決には、コミュニティ自身が主体的に取り組んでいくことが大切。そしてNGO・NPOや行政官はそこに対してファシリテーターとして外から関わっていく。これは日本の地域だけでなく、世界中の「コミュニティ開発」の現場で言えることのようです。
地域づくりの現場で活動する人たち同士が、地域の現場でお互いに学びあうことが有効である、との考え方に基づき、あいあいネットでは主にJICAの国内事業(研修員受入事業)への協力を中心に、コミュニティ開発(地域づくり)に関わる人材を対象とした研修事業を展開しています。また研修と連動して、日本や世界の地域づくりの事例やファシリテーションの手法について、英語のレポートを作成し、教材として役立てています。


<ファシリテーションに関する活動>

地域づくりの現場では、課題の解決に向けて当事者が自らの持っているモノと、自分たちの真の課題に気づき、できるところからイニシアティブをとって動き出すことが何よりも大切です。
そしてその「イニシアティブ」を生み出す助けとなるのがファシリテーターだと言えます。また一人だけではできないことを、多くの人を巻き込んで、同じ目標のために互いに力をあわせて動き出す、「協働」を生み出すためにも、何らかの「ファシリテーション」が必要です。
あいあいネットでは、ファシリテーションを単なる会議やワークショップの中だけに留めず、当事者主体・協働による問題解決の現場に役立つ原理・手法としてとらえ、その考え方や技術を整理し、多くの人に身につけてもらうことを目指して、他団体と協力しながら勉強会や講座等の事業を展開しています。


<その他の活動・事業>

上記の活動以外にも、地域にあるものを活かし、コミュニティが主体となって課題解決に動き出す世界各地の動きを支援するため、日本を含めた各国の現場でコミュニティ・ファシリテーション活動を支援・促進するとともに、そうした現場に関わる人たち同士の学びあいの場を作っていきます。
またこれらの活動から得られたノウハウや経験を文章にして蓄積し、ウェブサイトや出版物を通して広めていきます。さらにこうした経験をもとに、コミュニティ開発・地域づくりの現場へのコンサルテーション事業も展開します。

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